(2022/7/10)
[シネマテークたかさき]ジャック・リヴェット映画祭
高崎市あら町にあるコミュニティシネマ「シネマテークたかさき」で、7月15日(金)~28日(木)の14日間「ジャック・リヴェット映画祭」が開催されます。
美しき遊戯と魅惑の冒険🍭フランス映画史上最高のファンタジーの作家、ジャック・リヴェット監督の日本劇場初公開作品『デュエル」『ノロワ』『メリー・ゴー・ラウンド』はじめ傑作5作を上映します。
<ジャック・リヴェット(ジャック・リヴェット映画祭公式HPより引用)>
Jacques Rivette ジャック・リヴェット
1928年3月1日、フランス北部の都市ルーアンに生まれる。49年にパリのシネマテークでフランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメールらに出会う。ロメールが主宰するシネクラブ・デュ・カルティエ・ラタン発行の機関誌「ラ・ガゼット・デュ・シネマ」に携わるものの、「カイエ・デュ・シネマ」誌の創刊に合わせ同誌は廃刊、以後「カイエ」誌にて多くの優れた映画批評を執筆。63年から3年間に渡って「カイエ」誌の編集長を務めている。映画監督としては49年に初の短編を、そして56年にはクロード・シャブロル製作で『王手飛車取り』を発表。60年に『パリはわれらのもの』で長編映画デビュー。以降、内容が反宗教的と判断され一時上映禁止となったアンナ・カリーナ主演の『修道女』(66)や12時間を超える長尺作『アウト・ワン』(71)など話題作を手がける。今回上映される『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(74)をはじめとした5作は、ヌーヴェルヴァーグの作家たちの中でも極めて個性的だったリヴェットが最も精力的に活動していた中期の作品群にあたる。その後も『地に堕ちた愛』(84)、『彼女たちの舞台』(89)など傑作を連発、中でも第44回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞した『美しき諍い女』(91)は日本でも多くの観客を集めた。2000年代に入っても創作意欲は衰えず、『恋ごころ』(01)、『ランジェ公爵夫人』(07)などで瑞々しい感性を見せるも、2016年1月29日、パリにて死去。87歳没。
<上映作品>
作品名 | 公開年 | 作品説明 |
デュエル★ | 1976 | 現代のパリを舞台に、地上での生を受けるため魔法の石をめぐって太陽の女王と月の女王が対決するファンタジー。 奇想天外なおとぎ話のような題材を挑戦的なフィルム・ノワールの要素を盛り込んで表現し、超現実的で詩的な美しさを達成した。 |
北の橋 | 1981 | 突然現れた閉所恐怖症の女テロリストのために、彼女の昔の恋人との連絡を引き受ける少女バチスト。 鎧の代わりに革ジャンを羽織り、馬の代わりにバイク、兜の代わりにヘルメットをかぶってドン・キホーテを演じてみせる。 |
セリーヌとジュリーは舟でゆく | 1974 | 公園のベンチで魔術の本を読んでいた司書のジュリーが魔術師セリーヌと出会ったことからはじまる奇妙な冒険、そしてある殺人事件のにおい。 遊び心に溢れたファンタジーの傑作にしてリヴェットの人気作。 |
ノロワ★ | 1976 | 女海賊モラグは弟の仇を討つために孤島の城を占拠する海賊団のリーダー、ジュリアに復讐を誓う。 壮観なロケーションの中で、虚構と現実がぶつかり合い、死の舞踏が振り付けられてゆく。リヴェットの魔術にかかれば時代やジャンルは超えていく。 |
メリー・ゴー・ラウンド★ | 1981 | ベンジャミンは元恋人エリザベスから電報を受け取りパリへ向かうが、そこにいたのは彼女の妹レオだった。 ベンを演じるのはアンディ・ウォーホルに見出された俳優ジョー・ダレッサンドロ。レオとエリザベスの父親はモーリス・ガレルが扮している。 |
★日本劇場初公開
※作品説明はシネマテークたかさきHPより引用
<上映スケジュール>
日付 | 上映時間 | 作品名 |
7/15(金) | 14:05 | デュエル |
16:30 | 北の橋 | |
7/16(土) | 14:05 | セリーヌとジュリー |
7/17(日) | 14:05 | 北の橋 |
16:30 | デュエル | |
7/18(月) | 14:05 | セリーヌとジュリー |
7/19(火) | 14:05 | デュエル |
16:30 | 北の橋 | |
7/20(水) | 14:05 | セリーヌとジュリー |
7/21(木) | 14:05 | セリーヌとジュリー |
7/22(金) | 16:00 | ノロワ |
7/23(土) | 16:00 | メリー・ゴー・ラウンド |
7/24(日) | 16:00 | ノロワ |
7/25(月) | 16:00 | メリー・ゴー・ラウンド |
7/26(火) | 16:00 | ノロワ |
7/27(水) | 16:00 | メリー・ゴー・ラウンド |
7/28(木) | 16:00 | ノロワ |
■「ジャック・リヴェット映画祭」スクリーントーク開催
開催日時:7月16日(土)14:05の回・上映後
ご登壇者:小柳帝さん(ライター・編集者・翻訳者)
<小柳帝 mikado koyanagi さんプロフィール>(シネマテークたかさきHPより引用)
映画・音楽・デザインなどの分野を中心に、さまざまな媒体で執筆活動を行なっている。主な編・著書に、『モンド・ミュージック』、『ROVAのフレンチカルチャー A to Z』、『小柳帝のバビロンノート映画についての覚書1〜3』、また、翻訳書に『ぼくの伯父さんの休暇』などがある。その他、CDやDVDの解説、映画パンフレット等の執筆多数。自身が主宰するフランス語教室ROVAはこの春で23周年を迎えた。
※通常料金
※当日『セリーヌとジュリーは舟でゆく』を鑑賞した方がそのままの席で参加できます。
※この回に限り予告篇の上映はございません。
※事前予約不要。当日午前9時30分より当日券の販売を開始します。(定員58席)
※本イベントは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
詳しくはシネマテークたかさきHPまたはジャック・リヴェット映画祭公式HPをご覧下さい。
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