(2023/5/11)
【高崎電気館】追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭
5月12日(金)~27日(土)の期間中、「小さな兵隊」や「カラビニエ」など全9作品を上映します。
高崎電気館は、フランスで起こった映画の革新運動「ヌーベル・バーグ」をけん引映画監督のジャン=リュック・ゴダールの作品上映会を開催します。
上映作品は、「ちいさな兵隊」、「カラビニエ」など9作品。
料金は一般 1,500円、60歳以上 1,100円などで、当日券のみ。
上映日の午前10時30分から販売します。
<上映作品(『追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭』公式HPより引用)>
小さな兵隊 1960年/88分/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/音楽:モーリス・ルルー 出演:ミシェル・シュボール(ブリュノ)、アンナ・カリーナ(ヴェロニカ)、ラズロ・サボ(ラズロ) 極右のOAS(秘密軍事組織)およびこれと対立する組織FLN(アルジェリア民族解放戦線)の間で翻弄される男女のスパイを描いた長編第二作。60年に完成していたが、アルジェリア戦争を主題とし、両組織による拷問を批判的に描いたことで63年まで公開されなかったいわくつきの作品。アンア・カリーナが初めて出演したゴダール映画でもある。二人は本作完成後に結婚した。 |
カラビニエ 1963年/80分/原作:ベニャミーノ・ヨッポロ/脚本:ゴダール、ジャン・グリュオー、ロベルト・ロッセリーニ/撮影:ラウル・クタール/音楽:フィリップ・アルチュイ 出演:マリノ・マゼ(ユリース)、アルベール・ジュロス(ミケランジュ)、ジュヌヴィエーヴ・ガレア(ヴェニュス)、カトリーヌ・リベイロ(クレオパトル) 題名は「歩兵たち」の意。イタリア人作家ヨッポロの同名舞台劇に基づく寓話的反戦・反帝国主義風刺劇。前年に同劇を演出したロッセリーニが、脚本家の一人として名を連ねている。架空の国の貧しく学のない若者二人が、世界の富をわがものにできるとの甘言に釣られて「王様」からの徴兵に応じ出征、破壊と略奪の限りを尽くすが……ジャン・ヴィゴに捧げられている。 |
はなればなれに 1964年/96分/原作:ドロレス・ヒッチェンズ/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/音楽:ミシェル・ルグラン 出演:クロード・ブラッスール(アルチュール)、アンナ・カリーナ(オディル)、サミー・フレイ(フランツ) 先頃邦訳が刊行されたアメリカ人作家ヒッチェンズの小説に基づく作品。若者二人組とナイーヴな娘が織りなす三角関係と彼らの犯罪計画を軸とした、奔放な悲喜劇。物語の内と外を自在に出入りする、ゴダール自身の声によるナレーションもユニーク。タランティーノ、ベルトルッチ、ハートリーら本作への偏愛を隠さない映画作家やミュージシャンは数多い。 |
ウイークエンド 1967年/104分/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/音楽:アントワーヌ・デュアメル 出演:ジャン・ヤンヌ(ロラン)、ミレーユ・ダルク(コリーヌ)、ジャン゠ピエール・カルフォン(FLSOの指導者) 各々愛人がいて、密かに互いを殺す機会をうかがうプチブル夫婦。二人は遺産相続のため妻の実家へと車を走らせるが、この長旅はトラブルや奇妙な人物たちを通じて次第に混沌とした非現実的なものへと変貌していく……性と政治の季節に作られたポストモダン的黒い喜劇。交通渋滞を描いたくだりの移動撮影は、映画史上最も長いものの一つだとされる。 |
パッション 1982年/88分/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/ヴィデオ撮影:ジャン゠ベルナール・ムヌー 出演:イザベル・ユペール(イザベル)、ミシェル・ピコリ(ミシェル)、ハンナ・シグラ(ハンナ) 欧州古典絵画の数々を活人画として再現した芸術映画製作に取り組む野心的ポーランド人監督。国際的製作班による「(完成しない)映画作りを描いた映画」としての側面を備える本作は、夏の陽光に満たされたかつてのゴダール映画『軽蔑』を冬の光の中で再創造する。ここでも物語は芸術(創造行為)と生活(性や金銭を巡る諸問題)の間を往還するだろう。 |
カルメンという名の女 1983年/85分/脚本:アンヌ゠マリー・ミエヴィル/撮影:ラウル・クタール、ジャン゠ベルナール・ムヌー 出演:マルーシュカ・デートメルス(カルメンX)、ジャック・ボナフェ(ジョゼフ)、ミリアム・ルーセル(クレール) テロリストと思しき集団と共に銀行を襲撃する美貌の娘カルメンと、彼女と恋に落ちた警備員ジョゼフがたどる数奇な運命。そこにカルメンのおじで精神病院に入院中の元映画監督ジャン(ゴダール自身が演じている)およびベートヴェンの弦楽四重奏曲を練習する演奏家集団が交差しつつ、悲喜劇的なラストですべてが合流する、ゴダール流“カルメン映画”。 |
ゴダールのマリア 1985年/107分/脚本:ゴダール/撮影:ジャン゠ベルナール・ムヌー/編集:アンヌ゠マリー・ミエヴィル 出演:ミリアム・ルーセル(マリー)、ティエリ・ロード(ジョゼフ)、ジュリエット・ビノシュ(ジュリエット) 聖母マリアをスイスの女子学生マリーへと変換し、イエスの処女生誕の物語を現代に置き換えて語り直した、ある意味挑発的な作品。カトリックの教義に言及しつつ、マリー役のルーセルが全裸となる場面があるためヨハネ・パウロ二世に批判され、上映禁止措置がとられた国もある。また抗議活動や爆破予告の対象となった劇場もあり、各国で物議を醸した。 ※アンヌ=マリー・ミエヴィル監督の短篇『マリアの本』とゴダール監督の『こんにちは、マリア』の2部構成となります。 |
ゴダールの探偵 1985年/98分/脚本:アラン・サルド、フィリップ・セトボン、ゴダール、アンヌ゠マリー・ミエヴィル/撮影:ブリュノ・ニュイッテン、ピエール・ノヴィオン、ルイ・ビイ 出演:ジャン゠ピエール・レオ(イジドール)、ジョニー・アリディ(ジム)、ナタリー・バイ(フランソワーズ) 探偵と刑事、ボクシング関係者、飛行士夫妻、老いたマフィアらが滞在中のホテルで交差する姿を、スター俳優を起用して描いた犯罪群像悲喜劇。『マリア』の完成資金を稼ぐためにゴダールが引き受けた企画で、カサヴェテス、イーストウッド、ウルマーに捧げられているのもそれぞれ商業的要請の中で見事な犯罪劇を撮った彼らへのオマージュと受け取れる。 |
ゴダールの決別 1993年/84分/脚本:ゴダール/撮影:カロリーヌ・シャンプティエ 出演:ジェラール・ドパルデュー(シモン)、ロランス・マスリア(ラシェル)、ベルナール・ヴェルレー(アブラン) ある男がスイスの小村で数年前に起こった出来事を調査する。一連の回想を通じて明らかになるのは、夫が出張中、妻のもとに夫の姿を借りた神が訪れた、という摩訶不思議な話だった。ギリシャ神話中のゼウス神が夫に化けて人妻と時を過ごす伝説に想を得た、人間の欲望、苦悩、歓びを巡る真実を経験したいとの神の願望を巡る物語。シャンプティエの撮影と相まって、最も美しいゴダール映画の一本と評される。 ある男がスイスの小村で数年前に起こった出来事を調査する。一連の回想を通じて明らかになるのは、夫が出張中、妻のもとに夫の姿を借りた神が訪れた、という摩訶不思議な話だった。ギリシャ神話中のゼウス神が夫に化けて人妻と時を過ごす伝説に想を得た、人間の欲望、苦悩、歓びを巡る真実を経験したいとの神の願望を巡る物語。シャンプティエの撮影と相まって、最も美しいゴダール映画の一本と評される。 |
<料金>
1プログラム
一般 1,500円
25歳以下 1,000円
シニア60歳以上 1,100円
しょうがい者手帳をお持ちの方、付き添いの方 1名 1,000円
シネマテークたかさき会員 1,000円
※当日券のみ販売。上映日の午前10時30分から販売。
<上映スケジュール>
上映日 | 時間 | 作品名 |
5月 12日 (金) | 午前11時 | 小さな兵隊 |
午後12時45分 | パッション | |
午後2時30分 | はなればなれに | |
午後4時25分 | カルメンという名の女 | |
午後6時30分 | ゴダールの探偵 | |
5月 13日 (土) | 午前11時 | ここに泉あり |
午後1時45分 | ゴダールの決別 | |
午後3時25分 | ウイークエンド | |
午後5時25分 | カラビニエ | |
午後7時 | ゴダールのマリア | |
5月 15日 (月) | 午前11時 | ゴダールの決別 |
午後12時45 | ゴダールの探偵 | |
午後2時40分 | ゴダールのマリア | |
午後4時45分 | カラビニエ | |
5月 16日 (火) | 午前11時 | パッション |
午後12時45分 | ウイークエンド | |
午後2時50分 | カラビニエ | |
午後4時30分 | 小さな兵隊 | |
5月 17日 (水) | 午前11時 | カルメンという名の女 |
午後12時45分 | 小さな兵隊 | |
午後2時35分 | はなればなれに | |
午後4時30分 | ゴダールの決別 | |
5月 18日 (木) | 午前11時 | カラビニエ |
午後12時35分 | はなればなれに | |
午後2時25分 | ウイークエンド | |
午後4時25分 | ゴダールのマリア | |
午後6時30分 | 小さな兵隊 | |
5月 19日 (金) | 午前11時 | パッション |
午後12時45分 | カルメンという名の女 | |
午後2時30分 | ゴダールのマリア | |
午後4時35分 | ゴダールの探偵 | |
午後6時30分 | はなればなれに | |
5月 20日 (土) | 午前11時 | カルメンという名の女 |
午後12時45分 | ゴダールのマリア | |
午後2時50分 | ゴダールの探偵 | |
午後4時45分 | パッション | |
午後6時30分 | ウイークエンド | |
5月 21日 (日) | 午前11時 | はなればなれに |
午後12時50分 | ウイークエンド | |
午後2時50分 | パッション | |
午後4時35分 | 小さな兵隊 | |
午後6時20分 | カラビニエ | |
5月 22日 (月) | 午前11時 | ウイークエンド |
午後1時05分 | カラビニエ | |
午後2時45分 | ゴダールの決別 | |
午後4時30分 | ゴダールの探偵 | |
5月 24日 (水) | 午前11時 | ゴダールのマリア |
午後1時05分 | パッション | |
午後2時50分 | 小さな兵隊 | |
午後4時35分 | カルメンという名の女 | |
5月 25日 (木) | 午前11時 | ゴダールの探偵 |
午後12時55分 | ゴダールのマリア | |
午後3時 | ゴダールの決別 | |
午後4時40分 | はなればなれに | |
午後6時30分 | カルメンという名の女 | |
5月 26日 (金) | 午前11時 | ウイークエンド |
午後1時05分 | ゴダールの決別 | |
午後2時50分 | カルメンという名の女 | |
午後4時35分 | ゴダールの探偵 | |
午後6時30分 | パッション | |
5月 27日 (土) | 午前11時 | 小さな兵隊 |
午後12時45分 | カラビニエ | |
午後2時25分 | はなればなれに | |
午後4時20分 | ウイークエンド | |
午後6時30分 | ゴダールの決別 |
JR高崎駅西口より徒歩約12〜15分程度
バス停は「田町」が最寄り
お店ぐるりんタクシー※を利用する場合は高崎オーパ前で乗車して、連雀町交差点すると便利です。
※高崎駅西口、大手前慈光通り、中央銀座通り、本町通り、柳通り、さやもーる、南銀座通り、レンガ通り、駅前通り等を運行する乗り降り自由の無料タクシー。運行時間午前10時から午後6時。
■【高崎電気館】追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭
会場・場所: | 高崎電気館(〒370-0815 群馬県高崎市柳川町31) |
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日時・営業時間: | 追悼上映会開催期間 5月12日(金)~27日(土) ※14日(日)、23日(火)除く |
お問い合わせ: | 027-395-0483 |
備考: |